ブランパンのフィフティファゾムスは、ダイバーズウォッチの象徴です。
ダイバーズウォッチはもちろん潜水用に開発されたものですが、その質実剛健なデザインや、開発のストーリーなどに惚れて買う人も多いです。
とくに最近では、ビジネスの場など日常生活で使うことを想定したダイバーズウォッチのモデルも多く発売されています。
ブランパンのフィフティファゾムスはそんなダイバーズウォッチの中でも始祖と言える存在です。
ロレックスやオメガほど一般には知られていない点が、ちょっと人とは違うモデルを使いたい人のニーズにマッチしています。
でも、フィフティファゾムズの通常モデルは45mmとやや大ぶりのものが多く、日常使いにはちょっと・・・と感じる人も少なくありません。
そこでこの記事では、フィフティファゾムズの中でも少し小ぶりな40mmというサイズの製品について、具体的なモデルやその成り立ちなど、詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、フィフティファゾムス 40mmが持つ独自の魅力や、その選び方について深く理解することができます。
自分に最適なダイバーズウォッチを選ぶ際の参考になるでしょう。
また、フィフティファゾムスの進化や技術に触れることで、時計製造におけるブランパンの卓越した技術力とこだわりを感じることができるはずです。
この記事を読むと分かること
- フィフティファゾムス 40mmの歴史と背景
- フィフティファゾムス 40mmの具体的な特徴と魅力
- フィフティファゾムスのヴィンテージモデルや特別バージョンの情報
- フィフティファゾムスと他のダイバーズウォッチとの比較
フィフティファゾムス 40mmの魅力と特徴
- フィフティファゾムスの大きさ
- 「フィフティファゾムス」とはどういう意味?
- オリジナルのフィフティファゾムス
- フィフティファゾムス バラクーダ
- フィフティファゾムス ノーラディエーション
- ヴィンテージ品について
フィフティファゾムスの大きさ
フィフティファゾムスの大きさには、いくつかのバリエーションがあります。
最も一般的なのは45mmのモデルです。
これはダイバーズウォッチとしての視認性と耐久性を確保するために設計されています。
ただし、45mmは多くの人にとって大きく感じることがあるでしょう。
そのため、フィフティファゾムスには他のサイズも存在します。
新しいコレクションでは42mmのモデルもあり、これらはよりコンパクトで、日常的な使用にも適しています。
1953年発表のオリジナルのフィフティファゾムスはケース径40mmでしたが、復刻された現代のフィフティファゾムスでは、ムーブメントの制約からケース径が大きくなりました。
その後、フィフティファゾムス バラクーダやフィフティファゾムス ノーラディエーションなど、40mm径の製品も色々と発表されるようになってきています。
またフィフティファゾムズの後継であるバチスカーフでは、38mmというコンパクトなモデルも発売されています。
「フィフティファゾムス」とはどういう意味?
「フィフティファゾムス」は、深さを示す古い単位である「ファゾム」を使った名前です。
1ファゾムは約1.8メートルに相当します。
つまり、フィフティファゾムスは約91メートルを意味します。
この名前は、1953年にフランス海軍の要請で開発されたダイバーズウォッチに付けられました。
当時、ダイバーが到達できる最大深度が50ファゾムスだったため、この名前が選ばれたのです。
この名称は、ブランパンのダイバーズウォッチが持つ高い防水性能を象徴しています。
フィフティファゾムスは、プロのダイバーや軍用に設計され、信頼性と耐久性が求められました。
そのため、この名前は時計の性能を示すだけでなく、ブランドの歴史と誇りを表しています。
POINT
「フィフティファゾムス」は単に深さを示すだけでなく、冒険と探検の精神をも表しています。
ダイバーズウォッチとしてのフィフティファゾムスは、深海での探検をサポートし、多くのダイバーから信頼されています。
このように、「フィフティファゾムス」という名前には、深い意味と歴史が込められています。
オリジナルのフィフティファゾムス
オリジナルのフィフティファゾムスは、1953年にフランス海軍の要請でブランパンが開発したダイバーズウォッチです。
当時、ダイバーは信頼性の高い防水時計を必要としていました。
このニーズに応えるため、ブランパンは高い防水性能と優れた視認性を備えた時計を作りました。
オリジナルモデルの特徴は、黒い文字盤と大きな蛍光塗料を施した数字とインデックスです。
このデザインは、水中でも時間を簡単に確認できるようにするためのものでした。
また、逆回転防止ベゼルも装備されており、潜水時間を正確に計測できます。
この機能は、安全なダイビングをサポートする重要な要素です。
さらに、オリジナルのフィフティファゾムスは、防水性能だけでなく耐衝撃性も高い時計でした。
これは、過酷な環境で使用されることを想定して作られたためです。
このような設計により、フィフティファゾムスはダイバーズウォッチの基準を確立し、多くのダイバーから信頼される時計となりました。
オリジナルのフィフティファゾムスは、その後のモデルにも影響を与え、現在でもその基本デザインは受け継がれています。
この時計は、ダイバーズウォッチの歴史において重要な位置を占めており、ブランパンの技術と革新の象徴として評価されています。
フィフティファゾムス バラクーダ
フィフティファゾムス バラクーダは、ブランパンのフィフティファゾムスシリーズの中でも特に人気のあるモデルです。
このモデルは、1960年代にドイツの潜水装備メーカー、バラクーダ社を通じて供給されたことから名前が付けられました。
当時、ドイツ海軍向けに特別に設計されたこの時計は、その独特なデザインと高い性能で知られています。
バラクーダの特徴は、文字盤にある二色のインデックスです。
特に、赤と白の組み合わせが鮮やかで、視認性が非常に高いです。
これにより、暗い水中でも時間を確認しやすくなっています。
また、バラクーダは耐久性にも優れており、過酷な環境下でも高いパフォーマンスを発揮します。
現代のフィフティファゾムス バラクーダは、オリジナルモデルを忠実に再現しつつ、最新の技術を取り入れています。
例えば、ベゼルには耐傷性の高いサファイアインサートが使用されており、傷が付きにくい仕様となっています。
ムーブメントも改良されており、信頼性と精度が向上しています。
フィフティファゾムス ノーラディエーション
フィフティファゾムス ノーラディエーションは、ブランパンのフィフティファゾムスシリーズの中でも特別なモデルです。
1960年代に製造され、当時のダイバーズウォッチの中でも特に安全性に配慮した設計が特徴です。
ノーラディエーションモデルは、文字盤に「NO RADIATIONS」のマークが表示されており、放射性物質を使用していないことを示しています。
このモデルが生まれた背景には、1960年代にラジウムを使った時計の安全性が問題となったことがあります。
ラジウムは放射能を持つ物質であり、長期間使用すると健康に悪影響を及ぼす可能性がありました。
そこでブランパンは、安全な夜光塗料を使用し、放射性物質を含まないフィフティファゾムスを開発しました。
フィフティファゾムス ノーラディエーションの特徴は、視認性の高いデザインです。
黒い文字盤に大きな蛍光インデックスと針が配置されており、水中でも時間を確認しやすいです。
また、逆回転防止ベゼルや高い防水性能など、プロのダイバーが求める機能が充実しています。
ヴィンテージ品について
フィフティファゾムスのヴィンテージ品は、時計愛好家やコレクターの間で非常に高く評価されています。
これらのヴィンテージ品は、1950年代から1970年代にかけて製造されたモデルが中心です。
特に、その時代の独特なデザインや技術が現代の時計にはない魅力を持っています。
ヴィンテージフィフティファゾムスの特徴として、手作業で作られたムーブメントや、経年変化による文字盤の風合いがあります。
例えば、古いモデルではラジウムを使った夜光塗料が使われているため、独特の色合いが出ています。
これにより、時計にクラシックな雰囲気が加わります。
また、当時の技術で製造された逆回転防止ベゼルや、しっかりとした防水性能も魅力の一つです。
ヴィンテージ品を探す際には、状態やメンテナンスの履歴が重要です。
オリジナルの部品がすべて揃っているか、修復されていないかを確認することが大切です。
POINT
市場には多くのレプリカや改造品が出回っているため、信頼できる販売店やオークションハウスを利用しましょう。
ヴィンテージのフィフティファゾムスは高価ですが、その歴史的価値と独自のデザインは他に代えがたい魅力です。
フィフティファゾムス 40mmと他のサイズの違い
- 2023年はオリジナル発表から70周年
- 2003年発表の限定アニバーサリーエディション
- フィフティファゾムス 70周年記念モデルでは42㎜に
- フィフティファゾムスバチスカーフには38mmも
- フィフティファゾムスの進化と技術
- フィフティファゾムスのムーブメントの特徴
- フィフティファゾムスの人気モデル紹介
- 総括:フィフティファゾムズ40mmは日常使いにも向いたダイバーズウォッチ
2023年はオリジナル発表から70周年
2023年は、フィフティファゾムスが初めて発表されてから70周年の節目の年です。
このモデルは、1953年にブランパンがフランス海軍のために開発した世界初のモダンダイバーズウォッチとして誕生しました。
70年間にわたり、フィフティファゾムスはダイバーズウォッチの基準を築き、その地位を確立してきました。
この特別な年を記念して、ブランパンは新たな限定モデルを発表しました。
これらのモデルは、オリジナルのデザインを踏襲しつつ、最新の技術を取り入れています。
2023年に発表された70周年記念モデルは、42mmのケースを採用し、クラシックなデザインと現代的な機能を融合させたタイムピースです。
サファイアクリスタルの逆回転防止ベゼルや高性能な自動巻きムーブメントが搭載されています。
70周年を記念した限定モデルは、各地域ごとに異なるデザインが用意されており、コレクターやファンにとって特別なアイテムとなっています。
これらのモデルは、高い技術と伝統を誇るブランパンの歴史を体現しています。
2003年発表の限定アニバーサリーエディション
2003年に発表されたフィフティファゾムスの限定アニバーサリーエディションは、1953年に初めて登場したオリジナルモデルの50周年を記念して作られました。
この限定モデルは、オリジナルのデザイン要素を忠実に再現しながら、21世紀の技術を取り入れた進化版です。
アニバーサリーモデルの特徴は、ブラックダイヤルに大きな数字と目盛りが配されており、視認性に優れています。
さらに、オリジナルモデルではエポキシ樹脂が使われていたベゼルインレイが、2003年版では耐傷性の高いドーム型サファイアインサートに変更されています。
この変更により、時計の耐久性が大幅に向上しました。
このモデルには100時間のパワーリザーブを誇る自動巻きムーブメントが搭載されており、長時間の使用でも信頼性が保たれます。
防水性能も、オリジナルの50ファゾム(約91メートル)から300メートルに向上し、より過酷なダイビング環境にも対応できるようになりました。
限定アニバーサリーエディションは、ブランパンが自社の歴史と技術力を誇示する象徴的なモデルです。
このモデルの成功から、ブランパンは自社のコレクションに再びフィフティファゾムスを継続的に加えていくことを決断しました。
フィフティファゾムス 70周年記念モデルでは42㎜に
フィフティファゾムスの70周年記念モデルでは、ケースサイズが42mmに設定されました。
1953年のオリジナルモデルへの敬意を表しつつ、現代のユーザーのニーズに応えるためのものです。
42mmというサイズは、2003年の限定品以降でレギュラー製品として発売されてきた45mmモデルよりもやや小型であり、手首にフィットしやすいデザインとなっています。
この70周年記念モデルには、ブランパンの最新技術が詰め込まれています。
逆回転防止ベゼルには耐傷性の高いサファイアインサートが採用され、傷が付きにくい仕様となっています。
さらに、ブラックのダイヤルにはヴィンテージ感のある夜光塗料が塗布されており、クラシックな雰囲気を醸し出しています。
ムーブメントには、ブランパンの自社製キャリバー1315が搭載されています。
このムーブメントは、3つの香箱を持ち、約120時間のパワーリザーブを実現しています。
また、シリコン製ヒゲゼンマイを採用することで、耐磁性も確保されています。
これにより、ダイビング時の過酷な環境でも正確な時を刻むことができます。
フィフティファゾムスの70周年記念モデルは、限定70本ずつの3シリーズで構成されており、それぞれが異なる地域に特化したデザインとなっています。
この特別なモデルは、ブランパンの歴史と技術を象徴するアイテムとして、時計愛好家やコレクターにとって魅力的な選択肢です。
フィフティファゾムス バチスカーフには38mmも
バチスカーフはフィフティファゾムスのスピンオフモデルとして、1956年に登場しました。
より日常的な使用に適したデザインとサイズを持ち、一般的なユーザーにも受け入れられやすいモデルです。
このモデルには38mmサイズもあり、フィフティファゾムスよりも小型で、手首が細い方にも適しています。
デザイン面でも違いがあります。
フィフティファゾムスはクラシックでシンプルなデザインを持ち、機能性を重視しています。
対して、バチスカーフはよりカジュアルなスタイルで、様々なカラーバリエーションや素材が選べます。
また、バチスカーフはフィフティファゾムスに比べて薄型のモデルも多く、日常の使用感を重視した設計となっています。
機能面では、どちらも高い防水性能を持ちますが、バチスカーフはフィフティファゾムスに比べてやや控えめなスペックです。
しかし、日常的なダイビングやスノーケリングには十分な性能を備えています。
これらの違いから、自分のライフスタイルや用途に合わせて、バチスカーフを選ぶことができます。
フィフティファゾムスの進化と技術
フィフティファゾムスは、1953年の登場以来、ダイバーズウォッチの技術とデザインの進化を象徴するモデルです。
ほぼ同じ頃にロレックスのサブマリーナが発表されており、この2モデルが現代ダイバーズウォッチの基礎を作ったと言えます。
ブランパンは常に革新を続け、フィフティファゾムスを進化させてきました。
その結果、現在では高い性能と信頼性を誇る時計となっています。
まず、防水性能の向上が挙げられます。
オリジナルモデルは50ファゾム(約91メートル)防水でしたが、現代のモデルでは300メートル防水が標準となっています。
これにより、より深いダイビングにも対応できるようになりました。
また、サファイアクリスタルの逆回転防止ベゼルの導入により、耐傷性が大幅に向上しています。
デザイン面でも進化が見られます。
フィフティファゾムスは、クラシックなデザインを維持しつつ、現代のスタイルに合わせた洗練された外観を持っています。
特に、夜光塗料を使用した視認性の高い文字盤や、さまざまなストラップオプションが特徴です。
これにより、さまざまなシーンで使いやすい時計となっています。
フィフティファゾムスの進化と技術は、ブランパンの絶え間ない革新と品質へのこだわりを象徴しています。
この時計を選ぶことで、長年にわたる技術の結晶を手にすることができるでしょう。
フィフティファゾムスのムーブメントの特徴
フィフティファゾムスのムーブメントは、ブランパンの卓越した技術と精密さを象徴しています。
特に注目すべきは、キャリバー1315という自社製のムーブメントです。
このムーブメントは、高い信頼性と長時間のパワーリザーブを特徴としています。
キャリバー1315は、3つの香箱(バレル)を搭載しており、約120時間(5日間)のパワーリザーブを実現しています。
また、シリコン製ヒゲゼンマイの採用により、耐磁性が向上しています。
磁気の影響を受けやすい環境でも正確な時間を保つことができます。
さらに、フィフティファゾムスのムーブメントは高い耐久性を誇ります。
ムーブメントの部品は精密に加工され、組み立てられています。
これにより、過酷な環境でも長期間にわたって信頼性を保つことができます。
また、サファイアクリスタル製の裏蓋を通して、美しいムーブメントの動きを見ることができるのも魅力の一つです。
ブランパンは、ムーブメントの仕上げにもこだわりを持っています。
各部品は手作業で磨かれ、美しい装飾が施されています。
このような細部へのこだわりが、フィフティファゾムスのムーブメントの高い評価に繋がっています。
総括:フィフティファゾムズ40mmは日常使いにも向いたダイバーズウォッチ
最後に、今回の記事内容をまとめます。
- 45mmモデルは視認性と耐久性を確保するために設計されている
- 42mmモデルは日常使用に適したサイズである
- オリジナルのフィフティファゾムスは1953年発表で40mmケース径だった
- フィフティファゾムス バラクーダやノーラディエーションは40mm径のモデルがある
- バチスカーフは38mmのコンパクトなモデルもある
- 「フィフティファゾムス」とは約91メートルの深さを意味する
- フランス海軍のために1953年に開発された
- フィフティファゾムスはプロのダイバーや軍用に設計された
- オリジナルモデルは黒い文字盤と大きな蛍光塗料の数字が特徴
- 逆回転防止ベゼルを装備している
- オリジナルモデルは防水性能と耐衝撃性が高い
- バラクーダは1960年代のドイツ海軍向けモデルで、視認性の高い二色のインデックスが特徴
- ノーラディエーションは放射性物質を使用していないモデルで、1960年代に安全性を考慮して開発された
- フィフティファゾムスのヴィンテージ品は高い評価を受けている
- 2003年に発表されたアニバーサリーモデルはオリジナルのデザインを再現している
- 70周年記念モデルでは42mmのケースサイズが採用されている
- キャリバー1315ムーブメントは約120時間のパワーリザーブを持つ
- キャリバー1315はシリコン製ヒゲゼンマイを採用している
- ムーブメントは高い耐磁性を持つ
- フィフティファゾムスのムーブメントは手作業で仕上げられている
- フィフティファゾムスの進化は防水性能の向上を含み、クラシックなデザインと現代の技術を融合している
- バチスカーフはフィフティファゾムスのスピンオフモデルである
- フィフティファゾムスはブランパンの技術と革新の象徴である
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