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なぜ次元はゼニス エルプリメロを選んだ?アニメと時計史が交差する熱い物語

なぜ次元はゼニス エルプリメロを選んだ?

image: prestigeact.com

「ルパン三世」に登場するクールなガンマン、次元大介。彼の腕で時を刻んでいた腕時計が、スイスの名門ゼニスのエル・プリメロだと知り、「一体なぜ次元がこの時計を?」「もっと詳しく知りたい!」と感じている方も多いのではないでしょうか。

私も腕時計を愛する一人として、このゼニス エルプリメロと次元が交差する奇跡のような物語には、心を激しく揺さぶられます。これは単なるキャラクターウォッチの話ではありません。その背景には、時計史に輝く傑作の、あまりにもドラマチックな歴史が横たわっているのです。

アニメでの登場は、もしかしたら偶然の産物だったかもしれません。しかし、その腕時計「エル・プリメロ」が持つ不屈の歴史と本物の価値が、半世紀という長い時を超えて、公式コラボレーションという必然の物語へと昇華しました。

この記事のポイント

  • 次元がアニメで着けていた腕時計の驚きの正体
  • 傑作ムーブメント「エル・プリメロ」が持つ不屈の歴史とすごさ
  • ファンを熱狂させた奇跡の限定コラボモデルの全貌
  • 今からでも手に入る「次元の魂」を宿した腕時計

なぜ次元はゼニス エルプリメロを選んだのか。その答えは、単なる「選択」という言葉では片付けられない、男たちの情熱とロマンに満ちた物語の中にありました。この記事を読み終える頃には、あなたもその歴史の目撃者となり、一本の腕時計が持つ深い魅力の虜になっているはずです。

なぜ次元の腕に?アニメと交差したゼニス エルプリメロの物語

なぜ次元はゼニス エルプリメロを選んだ?

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「ルパン三世」のクールなガンマン、次元大介。彼の腕で時を刻んでいた腕時計の正体について、長年気になっていたファンは多いのではないでしょうか。アニメの中の憧れが現実の時計史とどう交差していったのか、その熱い物語を紐解いていきます。

アニメPART1に登場した2つの腕時計

次元大介が特徴的な腕時計を着けているのが確認できるのは、記念すべきアニメ「ルパン三世」TVシリーズ第1作(PART1)です。実は、作中で彼は2種類の異なる文字盤の時計を着用していました。

まず、第1話「ルパンは燃えているか・・・・?!」では、黒い文字盤にグレーのインダイヤル(サブダイヤル)を備えたモデルが登場します。シックでプロフェッショナルな雰囲気が、次元のキャラクターによくマッチしていますよね。

そして驚くべきことに、最終話「黄金の大勝負!」では、白い文字盤に黒いインダイヤルを持つ、通称「パンダダイヤル」と呼ばれるモデルに着け替えているのです。この2つの異なるモデルの登場が、後のゼニスによる奇跡のコラボレーションへの重要な伏線となっていきます。

モデルの正体は初代機「A384」

では、アニメに登場したこの腕時計の正体は一体何なのでしょうか。その答えは、スイスの名門マニュファクチュール、ゼニスが1969年に発表したクロノグラフにあります。

ベースとなったのは、世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」を初めて搭載したモデルの一つ、A384です。特徴的なトノー型(樽型)のケース、独特な文字盤のレイアウトやインデックスのデザインまで、アニメの描写はこのA384に驚くほど忠実です。

1969年といえば、人類が初めて月面に着陸した年。そんな時代に生まれた革新的な腕時計が、アニメの世界で次元大介の腕に輝いていたというのは、なんともロマンのある話ではないでしょうか。

なるほど!あの時計は実在したんだ!しかもそんな歴史的なモデルだったなんて!

制作者はなぜゼニスを選んだのか考察

アニメの制作者は、なぜ数ある時計の中からゼニスのA384を選んだのでしょうか。公式な記録は残っていませんが、当時の時代背景からいくつか考察することができます。

1971年のアニメ放送当時、1969年に発表されたA384はまさに最新鋭の腕時計でした。その先進的で少し変わったデザインは、既存の枠にとらわれない「ルパン三世」という作品の先進的なイメージにぴったりだったのかもしれません。

また、イタリアを舞台にすることも多いルパンの世界観において、隣国スイスの、しかも玄人好みのマニュファクチュールであるゼニスを選ぶセンスは非常に洒落ています。プロのガンマンである次元が選ぶにふさわしい、信頼性と本物だけが持つ雰囲気を、制作者はA384に見出したのではないでしょうか。

エルプリメロとは「世界初」を競った傑作

次元の時計の心臓部である「エル・プリメロ」。この名前はスペイン語で「ナンバーワン」または「第一の」を意味します。その名の通り、このムーブメントは時計史に燦然と輝く傑作です。

1969年、時計業界では自動巻きクロノグラフの開発競争が熾烈を極めていました。その中でゼニスは、ホイヤー・ハミルトン・ブライトリングらの連合や日本のセイコーとしのぎを削り、世界初の座を目指します。

最終的にゼニスは、パーツをモジュールとして重ねるのではなく、すべての機構が一体となった「完全統合型」の自動巻きクロノグラフとしては世界で最も早く発表しました。この歴史的偉業こそが、「エル・プリメロ」という名前に込められた誇りなのです。

他を圧倒する「ハイビート」のすごさ

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エル・プリメロを語る上で欠かせないのが、その技術的な特徴である「ハイビート」です。エル・プリメロは、毎時36,000回という驚異的な振動数で時を刻みます。

一般的な機械式時計の振動数が毎時21,600回や28,800回であることと比べると、その速さは歴然。この高速振動(ハイビート)により、テンプの動きが安定し、外部からの衝撃などによる時間のズレ(姿勢差)が起こりにくくなります。つまり、より高い精度を期待できるのです。

さらに、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)においても、1/10秒という細かな単位での計測を可能にしました。もちろん、高速で動く分パーツの摩耗が早く、メンテナンスには高い技術が求められます。しかし、そうした点を差し引いても余りある性能とロマンが、このハイビートムーブメントには詰まっています。

技術的にもナンバーワンを目指したムーブメントだったんだね。すごい!

英雄シャルル・ベルモによる奇跡の復活劇

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エル・プリメロの物語には、奇跡のような復活劇が存在します。1970年代、安価で正確なクオーツ時計の登場(クオーツショック)により、スイスの機械式時計産業は壊滅的な打撃を受けました。ゼニスも例外ではなく、当時の経営陣は機械式時計の製造中止を決定。そして、エル・プリメロの製造に必要な金型や設計図面の破棄を命じたのです。

この決定に異を唱えたのが、クロノグラフ部門の責任者だった技術者、シャルル・ベルモ氏でした。彼は会社の命令に背き、150種類以上もの金型や大量の技術資料、設計図を密かに工場の屋根裏部屋に隠したのです。

やがて時代は再び機械式時計の価値を見直し始めます。その時、ベルモ氏が命がけで守った遺産があったからこそ、エル・プリメロは復活を遂げました。彼の信念と勇気がなければ、次元の腕時計の物語も、現代に続くエル・プリメロの歴史も存在しなかったのです。

このベルモ氏による奇跡の復活劇があったからこそ、エル・プリメロは後にロレックスの名作「デイトナ」にもムーブメントを供給するという、さらなる栄光を掴むことになります。

エルプリメロはダサい?不朽のデザイン評価

時折、エル・プリメロ、特にA384のようなヴィンテージモデルのデザインについて「ダサい」といった声が聞かれることがあります。しかし、それは全くの見当違いだと私は断言したいです。

1969年当時のデザインとしては、このトノー型ケースや多色使いのダイヤルは非常に先進的で、未来的な力強さを持っていました。たしかに現代のシンプルな時計と比べれば個性は強いですが、それは「時代遅れ」なのではなく「時代を象徴するアイコン」なのです。

何十年経っても色褪せない独創的なデザインは、むしろ唯一無二の魅力と言えるでしょう。ぱっと見の印象で判断するのではなく、その背景にある革新性や物語を知ることで、このデザインの本当の価値が見えてくるはずです。「ダサい」という評価は、この傑作の本質を捉えていない表面的な意見に過ぎません。

ゼニス エルプリメロと次元の邂逅!奇跡のコラボモデル全貌

なぜ次元はゼニス エルプリメロを選んだ?

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アニメの中の偶然の登場から約半世紀。ゼニスはこの熱い物語に応え、時計ファンとルパンファン双方を熱狂させる、夢のようなコラボレーションモデルを現実に生み出しました。伝説となった全4作の限定モデルの全貌に迫ります。

ファン待望!第1弾コラボモデル(2019)

物語は2019年に始まりました。ゼニスは「クロノマスター リバイバル ルパン三世」と名付けられた最初のモデルを発表します。このモデルが再現したのは、アニメ第1話で次元が着用していた黒文字盤にグレーのインダイヤル、そしてゴールドの針とインデックスを持つ、あの渋い一本です。

長年ファンの間で語り継がれてきた都市伝説が、ついに公式の製品として姿を現したのですから、その衝撃は計り知れませんでした。しかも、この記念すべき第1弾は、なんと日本限定50本という極めて少ない生産数。発表と同時に時計愛好家やルパンファンの間で凄まじい争奪戦が繰り広げられ、文字通り瞬く間に市場から姿を消した、伝説のモデルとなりました。

第2弾パンダダイヤルモデル(2020)

第1弾の熱狂も冷めやらぬ2020年、ゼニスはファンを再び驚かせます。今度はアニメ最終話に登場した、白い文字盤に黒いインダイヤルを持つ「パンダダイヤル」を再現した第2弾を発表したのです。こちらは世界限定200本として発売され、第1弾を買い逃したファンが殺到しました。

このモデルでは、アニメで描かれていたブレスレット仕様も忠実に再現。より本格的な復刻を求める声に応えた、完成度の高い一本となりました。

第3弾50周年記念モデル(2021)

2021年、ルパン三世のアニメ化50周年を記念した特別なモデルが登場しました。この第3弾は、次元が第1話で着用していた時計を最も忠実に再現したモデルとして注目を集めます。

ケース素材にはチタンを採用し、当時のゲイ・フレアー社製ラダーブレスレットまでも復刻。まさに次元大介が着用した時計そのものに仕上がった、日本限定50本の幻のモデルです。

ついにブレスレットまで完全再現したんだ!これは凄いこだわりだね!

第4弾ファイナルエディション(2022)

そして物語の完結編として、2022年に「ファイナルエディション」が登場します。このモデルのデザインはまさに奇想天外。なんと文字盤の半分を第1弾のブラックダイヤル、もう半分を第2弾のパンダダイヤルで構成するという、前代未聞のアイデアを実現したのです。これは、2つの物語が1本に集約された、まさにコラボレーションの歴史を体現するにふさわしいフィナーレと言えるでしょう。こちらは世界限定250本で発売されました。

全4モデルのデザインと仕様の違いを比較

いずれのモデルも、ベースとなったのは「クロノマスター リバイバル A384」です。オリジナルの図面から忠実に再現された37mmのトノー型ステンレススチールケースに、心臓部はもちろんエル・プリメロを搭載しています。各モデルの主な違いはダイヤルデザインと限定本数、そして価格です。

モデル 発売年 ダイヤル 限定本数 価格(税込)
第1弾 2019年 ブラック/グレーインダイヤル 日本限定50本 104.5万円
第2弾 2020年 ホワイト/ブラックインダイヤル(パンダ) 世界限定200本 110万円
第3弾 2021年 ブラック/グレー(チタンケース) 日本限定50本 119.9万円
ファイナルエディション 2022年 第1弾と第2弾のダイヤル統合 世界限定250本 116.6万円

この表を見るだけでも、それぞれのモデルが持つ個性と希少性がお分かりいただけるのではないでしょうか。

限定本数と当時の定価はいくらだった?

これほどまでに特別で希少なモデル、一体いくらで手に入れることができたのでしょうか。4つのモデルすべてが100万円を超える価格設定でしたが、半世紀にわたる物語とエル・プリメロという傑作ムーブメント、そして極めて高い希少性を考えれば、むしろ適正価格だったと言えるかもしれません。

特に第1弾と第3弾の日本限定50本という数字は、時計業界でも類を見ない希少性です。今となっては、この価格で手に入れることは不可能に近いでしょう。

特別な裏蓋に描かれた次元のシルエット

なぜ次元はゼニス エルプリメロを選んだ?

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このコラボレーションモデルが特別な理由は、文字盤だけではありません。時計を裏返すと、サファイアクリスタル製のシースルーバック仕様になっており、エル・プリメロの精緻な動きを心ゆくまで鑑賞することができます。

そして、そのクリスタルガラスの内側には、ハットを目深にかぶり、タバコをくわえたお馴染みの次元大介のシルエットがプリントされているのです。これは、けして時計の表面には現れない、オーナーだけが楽しめる粋な計らい。ムーブメントを眺めるたびに次元の姿が目に入るという、ファンにとってはたまらない仕様と言えるでしょう。

うわー、それは最高だ!自分だけの秘密って感じがして所有欲が満たされる!

現在の評価と気になる市場価格

さて、気になるのはこれらのモデルの現在の評価と市場価格です。結論から言うと、その資産価値は非常に高く、入手は極めて困難です。

特に日本限定50本という驚異的な希少性を誇る第1弾と第3弾は、中古市場に出てくること自体が奇跡に近い状況です。もし運良く見つけることができたとしても、その価格は定価をはるかに上回るプレミア価格となっています。取引価格は状態にもよりますが、定価の2倍、3倍、あるいはそれ以上になることも決して珍しくありません。

第2弾やファイナルエディションも同様に高い人気を誇り、いずれもコレクターズアイテムとして確固たる地位を築いています。もはや単なる腕時計ではなく、アートピースに近い存在と言っても過言ではないでしょう。

今、手に入るエルプリメロ A384リバイバル

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「コラボモデルはもう手に入らないのか…」と落胆された方もいらっしゃるかもしれません。ですが、落ち込むのはまだ早いです。次元が愛した時計の「魂」を受け継ぐモデルを、今からでも手に入れる方法があります。

それは、ゼニスの現行コレクションである「クロノマスター リバイバル A384」を手にすることです。このモデルは、ルパン三世コラボモデルのベースともなった、1969年のオリジナルA384を忠実に復刻したものです。

もちろん、次元のシルエットや特別な文字盤はありません。しかし、あの独特なトノー型ケース、心臓部であるエル・プリメロの鼓動、そして時計全体の雰囲気は、まさしく次元が愛した時計そのもの。次元の相棒の直系の末裔を腕にするという選択肢は、ファンにとって非常に魅力的なのではないでしょうか。

なるほど、その手があったか!コラボモデルは無理でも、本家本元の復刻版なら狙えるかもしれない!

総括:次元の腕に輝くゼニス エルプリメロ、その魅力の真髄。

今回は、アニメ「ルパン三世」とゼニス エルプリメロが紡いだ、半世紀にわたる壮大な物語を振り返ってみました。

最後に、今回の記事内容のポイントをまとめます。
  • 次元が腕時計を着用していたのはアニメ『ルパン三世 PART1』である
  • 第1話と最終話で、実は異なる文字盤のモデルを着けていた
  • 第1話は黒文字盤、最終話はいわゆる「パンダダイヤル」だった
  • その時計の正体は、ゼニスが1969年に発表した初代エル・プリメロ搭載機「A384」
  • ムーブメント「エル・プリメロ」は「ナンバーワン」を意味する歴史的傑作
  • 毎時36,000振動という「ハイビート」が、他を圧倒する高精度を実現する
  • 技術者シャルル・ベルモ氏の信念により、一度は消えかけた歴史が守られた
  • この物語に応え、ゼニスは公式に「クロノマスター リバイバル ルパン三世」シリーズを発売した
  • コラボレーションモデルは、デザインの異なる全4種類が存在する
  • 第1弾は第1話モデルを再現した「日本限定50本」という幻のモデル
  • 第2弾は最終話のパンダダイヤルを再現し、世界限定200本で発売された
  • 第3弾は50周年記念としてチタンケースで日本限定50本
  • ファイナルエディションは、2つの文字盤を1つに統合した奇跡のデザイン
  • 裏蓋にはオーナーだけが楽しめる次元大介のシルエットが描かれている
  • 限定モデルはいずれも定価100万円を超え、現在は入手困難なプレミア品である
  • 「ダサい」という評価は誤解であり、そのデザインは時代を象徴する不朽のアイコンだ
  • コラボモデルの魂を受け継ぐ現行復刻版「A384リバイバル」なら今でも購入可能
 

最後に

今回は、ゼニス エルプリメロと次元大介の熱い物語について解説しました。単なるアニメの小道具ではなく、時計史に残る傑作とその背景にある人々の情熱が、この時計を特別な存在にしていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

記事の中でも触れましたが、エル・プリメロは復活を遂げた後、あのロレックスのデイトナにもムーブメントを供給していたという歴史があります。傑作が傑作を支えたこの時代の物語に、さらに興味が湧いた方もいらっしゃるかもしれません。

また、エル・プリメロのように、一つの分野を切り拓いた「パイオニア」としての腕時計に魅力を感じるなら、現代ダイバーズウォッチの祖であるブランパンのフィフティファゾムスの物語もきっと楽しめるはずです。

-ゼニス